以前掲載した作品について、詳しく掘り下げていきます。
依頼の際のイメージを持って頂けたらいいなと思います。
ということで。
以前掲載した、和柄の巾着袋。
こちらの詳細を追っていきたいと思います。
ある時、お友達から、
「カードを入れてる箱がボロボロになってきたので、代わりの物が欲しいけど、作れない?」
…というご相談をいただきました。
「作れますとも!!」
と元気よくお返事させていただき、さっそく仕様をお聞きすることに。
こちらからさせていただいた質問内容は、
・予算
・元の箱の大きさ
・希望の形
・使用する生地、色味
です。
これらを細かく聞かせていただきました。
質問以外に、その方からの補足として
・頑丈さ、耐水性の必要なし
・内容物(カード)がバラけないこと
・人前に作品を出すことがある
…と。
これらを加味した上で作っていきます。
・予算
最大金額を決めていただいて、後は相談。
こちらの製作時間と、原材料費、諸費用を最低限入れさせていただき、予算と照らし合わせて不備がないか確認。
見積もりを提示させていただきました。
・元の箱の大きさ
作った作品の中に入れるものですし、これが入って、さらに余裕がなければ扱いづらくなります。
ですので…
元の箱の寸法を図っていただき、それを元に厚紙で箱を製作。
さらにそれを図って形を出していきました。
・希望の形
完成形は様々です。
取り出し口がファスナーだったり、蓋の形を作ってボタンで止めたり。
今回のご希望の形は
「巾着形で、紐をしばってさらに蝶々結びができるように」というご注文。
先にイラストでイメージ提出させていただき、さらに試作品を写真で送らせていただきました。
その後、いくつか訂正、さらに細かい希望をいただき、完成品の形に仕上げます。
※リボンは、長さとボリュームを見るためだけに使用しました。
・使用する生地、色味
「色は、濃い紫>白>黒」
「ワンポイント入れるなら和装柄」
というお話を聞きました。
ここで私が連想したのは、
「和装のワンポイントが入っても違和感のないプリント生地で、濃い紫…和柄プリント生地で手持ちは…」
と手持ちの生地を探していたら、とてもいい布がありました。
なぜ梟?
というのも、私的なところなんですが。
依頼主様のイメージが「梟」だったので、トレードマークとしてどうだろう?と提案させていただきました。
これに合わせて、手持ちの和柄の生地を並べて写真を撮影して選んでいただき…
気になる生地を合わせて…
さらに。
これにつける紐の色を選んでいただいて
(手持ちにサンプル紐がなかったので、希望の色だけお聞きしてお店に調達しにいきました)
完成!!!
生地は、以前仕入れたものを使用したので安く作ることができました。
紐は、「江戸打紐」という艶のあるものを使用。
金色との希望だったのですが…お店で見つけた時、とてもメタリックで、作品の色合いと喧嘩してしまうという理由から、金色に見える黄土色を選ばせていただきました。
大きさがB6サイズよりも小さいものだったので、届け先の方が不在でもポストに届く「スマートレター」を使用し、納品完了。
※入金について※
品物が入っている内袋に、名刺サイズのカードを同封しています。
こちらのカードの裏面に振込先を書いていますので、品物が到着してから入金をお願いしています。
このような流れで製作、納品させていただきました。
依頼主様の希望にできるだけ添えるよう、細かくお話させていただき、共に作品を作っていきます。
「頼んでよかった」、「これが欲しかった!」と喜んでいただけるのが、私の何よりの喜びになります。
「こんな作品が欲しいな…」とお考えの方、ぜひお声がけください。
お待ちしています。
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